法要・法事の知識、進め方、準備についてまとめてあります。

  • 法要・法事とは?
  • 法要・法事の準備
  • 法要・法事の進め方
  • 法要・法事の知識
法事・法要とは

法要は別名、法会、法事とも呼ばれ、遺族が故人を祈り、あの世で良い報いを受けられるようとの願いを込めて供養するための儀式で、法事法要を営むことによって、故人が無事に極楽浄土に往生できるといわれています。

日時の決定

法事・法要を主催する人を施主といい、一般的には喪主が勤めます。

年忌法要は、祥月命日を行なうのがしきたりですが、参列者の都合を考えて休日に行なうのが普通でが、その場合は、必ず命日よりも前に行なうようにします。

日時を決めたら菩提寺に連絡し、事前に僧侶に挨拶しておきます。

費用見積もり

法事・法要をする場合に、会場、招待する人数、会食の料理、引き出物などから予算を見積もります。

単に盛大にすればよいものではなく、心のこもった供養が大切なことです。

費用は施主である当主が支払うこととなりますが、かかり過ぎそうな場合は、兄弟姉妹に相談し、応分の負担をしていただきましょう。

案内状・案内文

法事・法要の案内状(案内文)は、日時、場所を明記して一ヶ月くらい前に届くようにします。

身内だけの場合は、電話連絡でもよいでしょう。

施主の心得

法要後の墓参りに備えて、お墓の掃除をしておきます。自宅では、仏壇をきれいにし、当日は新しい花やろうそく、故人の好物などを供えてください。

自宅以外で法要を行う場合は、位牌、供物(供物料)、墓参に必要な用具、お花、お布施、引き出物、卒塔婆料などの準備をします。また、他の参列者よりも早めに出かけ、僧侶に挨拶しておきます。

墓参後の片付けも忘れないようにしてください。

年忌法要などで、新しい卒塔婆を立てるときには、施主が本数を前もって菩提寺に伝えておきます。

法事法要の流れ

一般的な法事・法要のの進め方です。

  • 僧侶の読経
  • 焼香
  • 僧侶の法話(説法)
  • 墓参(僧侶の読経の後、参列者の拝礼)
  • 施主の参会御礼の挨拶
  • 会食
  • 施主の終了の挨拶
法要・法事の種類

一年未満の、法事・法要は、故人の初七日、二十七日、三十七日、四十七日、五十七日、六十七日と、亡くなった日から数えて七日ことに供養するのが望ましいとされていましたが、現在では、初七日と、三十五日(35日)、四十九日(49日)だけを行うのが一般的になっています。

初七日

初七日は最初の忌日です。
近親者、親戚、友人、知人を招いて、祭壇の前で僧侶に読経してもらいます。
火葬後の遺骨迎えに続いて行われるようになっています。

三十五日法要(35日法要)

三十五日は、宗派によっては、この日が忌明けになることがあります。
また、時代の流れにより、宗派に関係なく、三十五日を忌明けとする傾向が強まっています。

四十九日法要(49日法要)

四十九日は、忌明けとされる大切な区切りの日です。
盛大な法要を営む場合が多いです。

年忌法要

亡くなった同じ月の同じ日を祥月命日(しょうつきめいにち)といい、たとえば、5月28日に亡くなった場合、毎年5月28日が祥月命日となります。

満一年目の祥月命日を一周忌、2年目を三回忌といいます。
回忌は亡くなった年から数えはじめます。

それ以降は、七回忌、十三回忌などがあり、百回忌まであります。
それぞれの回忌ごとに法要を営むものとされていますが、現在では、三十三回忌までとし、法要をいくつか省くのが一般的です。